乱用薬物の種類

薬は使い方が正しければ、人間にとって、とても役に立つものです。
しかし、薬を本来の目的以外に使ったり、医療目的にない薬を不正に使ったりすることを薬物乱用といいます。
覚醒剤や麻薬などの違法薬物を使用等することは、たとえ1回だけでも乱用であり、同時に犯罪にもなります。

乱用される薬物には、粉末、液体、錠剤などのように、さまざまな形のものがあります。
また、大麻や覚醒剤はもちろん、「合法」と称してネットで売られている「ハーブ類」などにも、違法薬物を含んでいる可能性があります。

大麻
・大麻
別名:「ハッパ」「グラス」「チョコ」「クサ」「野菜」
大麻草という植物由来の薬物。
大麻に含まれる有害成分、THC (テトラヒドロカンナビノール) は、認知機能や記憶への影響、運動失調と判断力の障害等をもたらす。
近年は、新しいタイプの大麻製品や大麻含有食品も登場しており、特に注意が必要。

〇作用
認知機能、記憶等の障害、知覚(聴覚、触覚)の変容等

写真提供:九州厚生局麻薬取締部

覚醒剤
・覚醒剤
別名:「シャブ」「エス」「スピード」「アイス」「氷」
日本で最も検挙者数の多い乱用薬物。神経に作用して異常な興奮状態をもたらし、精神依存も強いので非常に危険。

〇作用
薬物使用により引き起こされる作用:興奮、不眠、多動等
薬物依存により引き起こされる作用:幻覚・幻聴、妄想、猜疑心等

写真提供:九州厚生局麻薬取締部

向精神薬
・向精神薬
精神安定剤や睡眠薬など医療用で用いられる。医師の指示に従って正しく使うのは問題ないが、乱用されると精神及び身体への障害を与える。他人への譲渡は禁止されている。

写真提供:九州厚生局麻薬取締部

危険ドラッグ
・危険ドラッグ
麻薬や覚醒剤などと類似した成分が含まれており、身体にどのような悪影響を及ぼすか分からないにもかかわらず、「合法ハーブ」「合法アロマ」などと称して販売されている。
危険ドラッグの乱用により呼吸困難や異常行動を起こしたり、摂取した人が死亡した例がある。
コカイン
・コカイン
別名:「コーク」「スノウ」「クラック」「チャリ」「自転車」「チャーリー」
コカ葉が原料。神経を興奮させる作用や幻覚などの作用がある。

〇作用
興奮(多弁、多動)、多幸感、感覚鋭敏等

写真提供:九州厚生局麻薬取締部

MDMA
・MDMA
別名:「エクスタシー」「バツ、×、罰」「タマ、弾、玉」
覚醒剤と幻覚剤の2つの薬物の特徴を併せ持つ。
カラフルな色や様々や模様の刻印が特徴で、一見するとラムネ菓子のようなものが多く、カプセル型もある。

〇作用
多幸感、感受性亢進、気分高揚等

写真提供:九州厚生局麻薬取締部

ヘロイン(あへん系麻薬)
・ヘロイン
別名:「ペー」「チャイナホワイト」「ジャンク」
強い精神依存と身体依存を誘発し、断薬により強い禁断症状を呈す。

〇作用
多幸感、嘔吐、呼吸中枢抑制等

写真提供:九州厚生局麻薬取締部

シンナー・トルエン
・シンナー・トルエン
別名:「アンパン」
塗料を薄めて塗りやすくする溶剤だが、吸引等を目的とした使用は規制されている。
情緒不安定・無気力となり、幻覚や妄想が現れる。

写真提供:九州厚生局麻薬取締部

LSD
・LSD
強力な幻覚剤で、微量でも幻覚症状が現れ、精神錯乱や異常興奮になることもある。
見た目はカラフルでポップなものが多い。

写真提供:九州厚生局麻薬取締部

医薬品は用法・用量を守って正しく使いましょう! 

市販薬や医師から処方された薬(処方薬)は、用法・用量を守って正しく使用しないと副作用のリスクが高まります。
落ち込みや不安を紛らわせるためなど、本来の目的以外で市販薬・処方薬を使用することは乱用であり、やめたくてもやめられなくなる依存に陥るおそれがあります。
悩みがある時は市販薬・処方薬の乱用に頼るのではなく信頼できる大人や相談機関に相談をすることが大切です。