福岡県薬物乱用防止啓発サイト

薬物に手をだすと…

薬物には、薬が切れた時に生じる不快感に耐えられなくなり、続けて使わないと
いけなくなる「依存性」と、繰り返し使っているうちに同じ量では効かなくなっていく「耐性」があります。
薬物をやめたくてもやめられなくなり、薬物によって、
大切な人生や未来が壊れてしまいます。

薬物の急性中毒により、たった一度の使用でも命を落とすこともあります。

身心への影響

薬物を乱用すると、身体や脳の大切な部分が壊れてしまいます。
一度ダメージを受けた脳は二度と元の状態には戻りません。
また、乱用薬物は依存性が強く、薬物依存症になると自分の意志だけではやめることが難しくなります。
その他、子どもの先天異常など、妊娠や出産へ悪影響を及ぼしたり、注射の使い回しによりエイズや肝炎などを発症することもあります。

自分の将来や家族への影響

薬物の所持や使用などは法律で厳しく規制されています。
したがって、薬物を持っていたり、使ったりすると処罰されることもあります。
そうなると、住んでいた地域に住みづらくなったりするほか、就職が困難になったり、仕事を失うなど、大きな代償を払わなくてはいけません。
また、刑務所に入れられることもあり、例えば覚醒剤を持っていた場合、10年以下の懲役に処せられることがあります。
自分の将来だけでなく、家族への影響なども考えると薬物の乱用には何もいいことはありません。

社会への影響

薬物乱用は、人の精神に大きな影響を及ぼし、自分で感情のコントロールができなくなります。
依存状態になると、生活の優先順位が大きく変化し、家族や自分の健康、将来の夢よりも薬物を優先するようになって、さまざまなトラブルを起こしてしまいます。薬物を手に入れるために窃盗、強盗、売春、殺人などの犯罪を引き起こすこともあり、家庭や社会へ悪影響を及ぼします。
また、薬物乱用による妄想、幻覚が殺人や放火等の凶悪犯罪や交通事故を引き起こすこともあります。

甘い誘いに注意!

覚醒剤や大麻などの薬物は、本来の呼び名ではなく、様々な隠語でよばれることがあります。
かっこいい呼び名に惑わされたり、薬物と知らずに手を出してしまう人もいます。
薬物乱用で多いのは、友達や先輩から勧められて、仲間はずれになりたくないという思いから、
ついつい手を出してしまうというケース。
「1回だけなら平気さ」「やせられるよ」「眠気がとれて、勉強がはかどるよ」「最高の気分になれるよ」などの
甘い言葉で薬物を使うよう誘ってきます。甘い言葉にだまされないように十分注意しましょう!

危険を察知する

  • 売人たちは…
    健康被害や死者を出している危険な薬物であることを知った上で、金儲けのために売っています。
  • 友人に誘われたら…
    薬物を使う仲間を増やして自分の罪悪感や劣等感を消すために誘う場合もあります。

本当によいものだと、相手のことを思って、勧めたり、誘ったりしている人は、決していないのです。

「仲間はずれにされたくない」「断ったら後が気まずい」という気持ちが湧いてしまうかもしれませんが、強い気持ちで断ることは、自分と自分の大切な将来を守ることです。
また、本当の友達であれば、たとえ、誘いを断っても、友達のままでいるはずです。
どんな誘いでも、正しい判断をして、毅然とした態度で断る勇気が必要です。

「はっきり、きっぱり」断ること

あいまいな断り方では、「強く誘えば断れない」と相手に思わせてしまうので、「はっきり、きっぱり」断ることがポイントです。何回誘ってきても、態度を変えてはいけません。
また、誘われてしまっている状態から抜け出すため、その場から立ち去るということも重要です。

誘い例

断る勇気を持つために

悪い誘いを寄せ付けないために、また、自分の中にある負の好奇心に勝つために、自分を勇気づけましょう。

薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」